資料解説会 「山仕事道具の使い方」 
                     平成27年11月15日(日)

北上山地民俗資料館の平成27年度企画展「どうやって使ったの?~山仕事道具の使い方と手入れ方法~」の関連事業として実施しました。協力は「小国分館友の会」のメンバーでかつての山仕事経験者の皆さん。昭和30年代頃まで使われていた道具について、実演と解説を行いました。 伐採、製材、運搬と、現在はチェンソーや、さまざまな重機や、トラックで行われている山仕事ですが、 当時は、人の手で、道具を駆使して大きな木に立ち向かっていました。解説会では 経験者の皆さんからその頃のお話をお聞きしたり、体験をまじえながら進めることができました。


資料解説会「山仕事道具の使い方」の様子から

[窓鋸]や[ばら鋸]を使って伐る

伐採した木は枝を払ったあと、必要な長さに伐り分けます。昔から使われていたのが[ばら鋸]で、改良された[窓鋸]はチェンソーが出回るまでの比較的短い期間使われました。

[木挽き鋸]で挽き割る

[木挽き鋸]は[前挽き鋸]とも呼ばれる縦挽きの鋸です。当地域では主に建築材や枕木を製材するのに使われました。

[どっとこ]や[がんた]で丸太を動かす 

伐り分けた丸太を動かしたり、[橇]などに積み込むときに使う道具です。1m以上の太さの丸太もこれらの道具を使って、2~3人で動かしたそうです。「てこ」の力を駆使して使う道具です。

[鋸]の目立て

刃を[金敷]、[目振り槌]で振り分け、[やすり]で磨って切れ味を保ちます。[前挽き鋸]は[ちょん掛けやすり]も使いました。

 



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