「森の体験学習会」 

北上山地民俗資料館では、「かわい木の博物館」と連携して「森の体験学習会」を開催しています。
閉伊川の上・中流域に広がる宮古市川井地域(旧川井村)は、総面積の94%を山林が占め、北上山地の最高峰・早池峰山(1917m)から標高差およそ1800mの範囲に、さまざまな動植物と人間が共存しています。豊かな自然に恵まれ、また昔から森の木々が人々の生活を支えてきました。
「かわい木の博物館」は自然を丸ごと博物館としてとらえ17の分館を設置、建物はありませんがそれぞれのフィールドを散策したり観察したりして樹木を中心とした自然環境と人間の営みとの関わりを学ぶことができます。また、北上山地民俗資料館では樹木から作られた生活用具の数々を見学し、昔のもの作りの一端を体験することができます。この二者を結び付けて「森の体験学習会」を開催しました。
ここで今年度実施した事業の様子を紹介します。


「森の体験学習会」の様子

2016.8.9 図書館探検隊のみなさん

宮古市立図書館「図書館探検隊」に申し込みいただいた11名が参加。三陸沖を台風が通過し午前中まで雨模様でしたが、無事に木の博物館9号館「大樹の森」を見学することができました。ふもとの暑さにくらべ、涼しい風が吹く中、案内人のガイドでヨツバヒヨドリという高山植物や、ブナやシナノキの古木を見ながら散策を楽しみました。

北上山地民俗資料館では、館内で樹皮で作られたさまざまな道具を見学したあと、クルミの樹皮を材料にミニかごを作ったり、[炭すご]を編む[すご編み台]を使ったコースター作りの体験をしました。

2016.7.28 花輪小学校子ども会のみなさん

宮古市花輪小学校子ども会8名の皆さんが参加しました。ふもとはあいにくの雨模様、標高900m以上のところにある木の博物館9号館「大樹の森」は雲の中でした。霧雨でしたが森の中では雨にあたることなく元気に散策。シナノキの大木を囲んでみたり、クマの痕跡を観察したりしました。

北上山地民俗資料館に戻り、館内で樹皮で作られたさまざまな道具を見学したあと、クルミの樹皮を材料にミニかご作りの体験をしました。



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