当館は平成6年11月1日の開館以来、村民の皆様をはじめ、多くの関係の皆様にご支援をいただきながら、着実に歩みを進めてまいりました。特に、平成15年2月には所蔵資料の一部が「北上山地川井村の山村生産用具コレクション」として国の重要有形民俗文化財に指定されました。これは、北上山地の厳しくも豊かな自然に育まれてきた先人たちの知恵の結晶ともいえる民俗資料が国の宝ものと認められた、村民の誇りとなる出来事でした。 このたび、開館10周年を記念して、国指定となった9分野の民俗資料の中から農耕、特にも本村での暮らしの根底を支えつづけた「畑作」をテーマに企画展を開催する運びとなりました。先人たちの知恵がつまった畑作用具に加え、1年を通しての畑仕事の手順や、自然から経験的に培われた「こよみ」も紹介しています。
館内にて、本村で畑仕事が生活の中に色濃く反映していた時代の「暮らしのこよみ」を紹介する図録を配布しています。
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