北上山地のほぼ中央部に位置する当館には、山仕事に使われた道具が数多く展示されています。山の木は建築材、薪、道具の柄や木工品などに日常生活のあらゆる場面で利用されてきましたが、線路の枕木や木炭の産出といった林業にも多くの人が携わりました。伐採、搬出、製材の工程にはさまざまな道具が使われましたが、使う人が柄をすげ、鍛冶屋が作った手作りの道具がほとんどです。重い丸太を扱う作業は「てこ」の力を駆使し、雪や水など自然の力も利用しながら行われました。現在では使う場面を見ることも少なくなった昔ながらの山仕事の道具について、立ち木を木材に加工する工程を簡単に解説しながら、それぞれの道具の使い方を紹介するものです。(第19回企画展ちらし」)
ミズナラの木出し作業(昭和30年代 個人蔵)
[きんま]で薪を運ぶ
関連事業
解説会「山仕事道具の使い方について」
【日時】平成27年11月15日(日)午前10時~11時30分【会場】宮古市北上山地民俗資料館【内容】[木挽き鋸]や[どっとこ]の使い方、鋸の目立てなどの実演を予定しています。
※ 無事終了しました。解説会の様子はこちらからご覧ください(→資料解説会「山仕事道具の使い方について」)。
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