山村生産用具コレクション
>E 狩猟・漁労用具
昔は冬になると集落中の人々が集まって「巻き狩り」を行い、クマやシカを獲ったという。「巻き狩り」の方法は、「立ち」で鉄砲打ち数人が気配を殺して獲物を待ち、数人の勢子が沢の下方から追ってきた獲物を仕留める。
また、テンやイタチの皮は高値で取引された。そのため、仲間数人と一か月も山に入り、テンやイタチを取るために狩猟を行った。この他にクマやシカも獲った。このように、仲間と一か月間も山に入り狩猟を行うことを「やまだち」といった。
またぎ槍、槍、しし槍
火縄銃
元折銃
村田銃
火薬計量量り
玉入れ
火薬入れ
イタチ罠
とらばさみ
イタチひしゃ
スズメひしゃ
シカおぎ、おぎ笛
キジおぎ、おぎ笛
クマの胆乾燥板
雪ぼっち
猪(イ)の皮手袋
猪(イ)の皮足袋
はばき
みん、みぬ、けら
つかり
切り刃、山刀
上流域、中流域、支流などで流れの規模が違う。そのためその場所にあった漁法で行った。下流域は[やな]、[どう]や[置き針]による漁で、「ざっこ(イワナ、ヤマメ、ウグイ)」、アユやウナギを捕った。上流域では[やす]を用いた漁が行われた。また、[投網]も用いた。[投網]は自分で作ることが多かった。絹糸を撚ってから[網針]を用いて編み、[錘]も自家製であった。
マスかぎ
投げやす
やす
ガラス箱
掬い網
投網
金属溶かし
ウナギどう、ざっこどう
がら掛け針
置き針
かぎ(置き針用)
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(C)宮古市北上山地民俗資料館