掘り起こしたワラビ根を運搬するための用具である。[ねがき]とも呼ぶ。マダ紐などの縦芯を梯子などに固定して、横材を編んで作る背中当てである。横材の素材は藁や「ミョウガから(ミョウガの茎)」が用いられる。中には横材と一緒に裂き布を編み込んで強度を持たせた資料もある。赤や青の裂き布を編み込むことで「化粧」にもなった。この資料は本体の長さ1000mm、幅245mmで、体に固定するための縄がついている。
ワラビ根に限らず、ものを背中に背負って運ぶときは必ず身に付け、背中と肩を保護する。大きさは使用する人の体型に合わせて作られる。A-1-38、B-2-10、B-1-57、D-1-70、F-1-43~44と同じもの。 |