ワラビ根(地下茎)を掘り起こし、含まれている澱粉質を取り出すまでに必要な用具のうち、専用の用具は[ワラビ根掘り鍬]と[さどぶね]で、これら以外は、ワラビ根採集・加工に限らず様々な用途に用いられたものである。
草刈り鎌
ワラビ掘りまんが
ワラビ根掘り、さっか
ねこがき
ぶち台
荷縄
ワラビ打ち槌
返し箆
水汲みかぎ
さどふね
小桶
つの袋
はぎり
まんが

とくに専用の用具というわけではない。シダミとはナラの実「どんぐり」のことである。
この地域では他にトチ、クリやクルミの実などの堅果類も拾って加工し、食用にした。
こだす、ゆかご
かます
ねがき
一斗鍋
立ち臼、杵
どう
ひやく

マダ皮の加工の方法は大まかに3通りある。一つめは細かく裂いて縄などに使用する場合で、若くて細い木の皮を使用する。二つめは剥いだ皮を澱んだ水に浸けて腐らせたもので、蓑を作る場合用いる。三つめは煮て柔らかくしたもので、マダ撚り紐などに使用する。 後の2つの方法は年数を経た太いマダの木の皮を加工する。
皮を剥ぐ作業の場合、特に専用の用具があるわけではないが、その後の作業で使用する縄や紐を巻き取るための用具は、専用のものである。
やだ釜
手遊び、縄ひねり、縄うち、マダ縄、縄巻
よっちょ台
つかり
マダ撚り紐
はばきはたし
筬おさ

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