自家で機織に用いる糸は、自分で用意した。自家製の糸の種類は麻糸、絹糸、アイッコ糸であり、また北上川中流域からカラムシの種を分けてもらい栽培していた家もあった。木綿糸などは購入することもあった。
 現在では殆ど聞き取ることができないが、明治大正期には専門に製糸業を行い、村外に糸を販売する業者があった。

葉打ち箆
おひき金、おひきこ
おひき台
めかご
つむ
がわ
つる鍋
糸取り道具
糸取り台
どう
どう取り台
どうあげ台
がわ
かせあげ
糸取り台
わく
糸巻き車
つむ
つむ入れ



 製糸も機織も盛んだったのは現在70代の人の母親や祖母の代までで、現在となっては殆ど聞き取りができない。また、男性がこれらの用具について殆どわからないのも特徴的である。
 戦中戦後の物資が不足していた頃、機織機を持っている家では、衣類不足の必要にせまられ、自分たちで糸を取って、麻布や絹織物を織り、衣類に仕立てたことがあるという。
 この頃に一家の主婦が機織をする場合、主に農作業が一段落し、再び収穫で忙しくなる前の夏場に行うものだったという。

へかけ
機くさ、くさだけ
筬(おさ)
筬入れ
筬台
へかけの棒
はったぎはたし
腰当て
おまき
筬枠
織り出し棒
綾棒
高機
筬枠
筬通し
綜絖
綾棒
杼(ひ)
道具袋
しんし
製品
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